定年を待たずにUターンして田舎暮らしを決意したおやじのブログ

原木しいたけを栽培する

栽培に至る動機

原木椎茸栽培をやると考えた理由は、その「げんぼく」という響きが心地よかったからというのが一番の理由でありました。

原木:原生林に生えた木、いや原始時代から変わらぬ木。。。いやちがうな。木そのまんまの形を原木というらしい。何も加工されていない姿のことである。そう、里山には原木椎茸栽培が似合うのであります。この、重労働の割には儲からないといわれている原木しいたけ栽培にそんな理由で手を出すとは、なんと浅はかな事だろうと仕事を進めながら思ったものでした。

いや、まじめな話、山林を管理する中で伐採された木を活用する手段として十分有用ではないのかなと思います。薪にしてもしかり、山の恵みを山に無理させずいただくということです。ですのであまり大規模に行うつもりはありません。自分が満足し、また周りの方々が満足できる量を手掛けていこうと思います。原木のサイクルは3年といわれています。初年度は手始めに50本を目安に毎年50本はほだ木を作っていこうと考えています。少し少な目かもしれませんが。。この計算でいくと5本~6本の木を毎年伐採することになりますが、今はジャングル化されている山なのでむしろ少ないくらいです。

かかり木を防ぐため伐採スペースを考慮して選定した。

木が密集しているためひょろひょろと長いのが多い。
根元から4mくらいまで太いのでほだ木にするにはちょっと苦しい。

さて、昨秋伐採しておいたナラの木ですが、一か月かけて葉枯らしを行ったのち、先日玉切りを実施しました。ここから植菌する3月後半までは伏せ込みといい直射日光にさらさない場所で寝かせます。

伐採と玉切りで思ったこと

  1. 一本の成木からとれるちょうどいいサイズの原木は意外と少ない。
  2. 分かっていたことだが枝を落とすのが難儀である。
  3. 斜面の作業が多いのでかなりきついし何より危険である。

しいたけの菌を植えこみ繁殖させるための木をほだ木といいますが、扱いやすい大きさに揃えることが必要です。一般的には太さ10~20㎝、長さは90㎝~120㎝位が持ち運びもしやすくちょうどいい。その大きさを採取するためには幹以外の部分を取ることになり、あまり多く取れません。10年以上の成木からは6~10本といったところでしょうか。今回は6本のナラの木を伐採してようやく50本をとることが出来ました。

伐採につきものなのが枝落とし。この枝を処分するのがまた大変です。今のところすっきり処分する良いアイデアがないためところどころに枝の山が出来ています。焚火するにも細すぎる。

そして、安全面。北陸の冬の天気は曇りか雨か雪。本当に晴れ間が少ない。おのずと地面はぬかるんでいるところが多く、滑りやすくなっているから普通の長靴では危なくってしょうがない。スパイク付きの長靴などが必須です。

伐採から玉切りまでの一連の作業は延べ3日くらいかかってしまった。本職がやると半日かかるかかからんかだろうな。

さて、種菌を植えこむ時期は桃の花が咲き桜の花が散るまでの期間となります。それまでじっくり乾燥させておきましょう。

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